個人ブログなんてもっと自由に、ニッチなネタを書くべきなんだよ。
私の思い出話がもしかすると誰かの記憶の穴を埋める1ピースになるかもしれないし、逆に私の記憶の穴を埋める1ピースが誰かのブログにあるかもしれない。
大海にメッセージボトルを流すようなもんで、直ぐに反応は無いだろうけど、その情報を必要とする誰かがいずれ見つけてくれる。…そんな偶然がインターネットにはあるんだから、もっと自発的に情報発信しよう。
ブログの楽しみ方って本来そういうもんでしょ。 アフィリエイトでセコく稼ごうなんて人ばかりだとつまんないじゃん。

…話の続き。

祖父母の家から海までは歩いて数分の距離だったので、海に行くときはいつも家で海パンに着替え、そのまま海に直行した。
残念なことに私は泳ぎがまるでダメなので、海に入ってるより砂浜で砂山作ってたりする時間の方が長かったのですが…
でも海は好きだったな。今も海、砂浜のある海水浴場を見ると何とも言えない懐かしさを感じる。

今はキャンプ禁止だそうだが、昔は海水浴場に接する松林の中(と記憶してるけど定かではない)にキャンプ場もあった。
鷹巣海水浴場という名は今も変わっていないが、近くのバス停が「浜中」という聞き覚えのない名になってる。昔は「西二ツ屋町」だった筈だが?

祖父母はキャンプ場売店の仕事を任されてたのか、そこで働いていたのだが、70年代になると自宅前の通りに「日用品食品 下野商店」というお店を出して商売するようになった。
店は親戚の叔父が建てたんだとか。叔父はここから少し離れた東尋坊でも自分のお店を出していた。
その叔父のお店で、親戚の子や弟と一緒にアルバイトということで一日だけ働いたこともあった。
その店先で「いらっしゃいませー!」と客引きみたいな事をやらされたっけ。…あれ、子供だから出来たんだよな。店の場所は記憶にない。今はどうなっているんだろう。

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「日用品食品 下野商店」の客入りはそこそこ良かったんじゃないかな。近辺に店らしい店も無かったし。
昼は近所の人、夜になるとキャンプ場から来る若者が多かったような。
当然駄菓子も扱ってたので子供からすれば身内がそういうお店をやってるのはちょっと自慢できることでもあった。
用も無いのにしょっちゅう出入りしてたな。
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夜になると店の灯に虫が集まる。中でも蛾(かなり大きい)は驚くほどたくさん集まった。
地面には蛾の死骸が累々として、踏付けた死骸からは何とも言えない極彩色の不気味な卵がはみ出てて気持ち悪かったなぁ。
夜、家の一番大きな部屋で夏休みの宿題を片付けていると、ふと、家に自分以外の人が誰も居ないことに気付き、大急ぎで店に走っていく事も何度かありました。
お店はご近所のちょっとした社交場と化していた。

お店が出来たのと時を同じくして、家のすぐ隣に「タカスレジャーランド」という遊園地が出来た。
海水浴客を見込んだにしても人が来るのは夏の間だけだし、なぜこんな場所に?と疑問だったが、案の定すぐ潰れた。
大阪万博の次の年だったし、イケイケムードに押されて作っちゃったって感じか。
家の畑の向こう、松林の中を進んで行くとフェンスのガードが甘い場所があって、そこからタダで入れたんだよね…もう時効だから言っちゃうけど。

「タカスレジャーランド」でググっても以前は殆どヒットしなかったが、これを書くにあたり再びググってみたら貴重な情報が得られた。
ほら、こういうニッチな情報がピンポイントでヒットするからインターネットって面白いんですよ~。
こちらのブログによると観覧車があったらしいが、これは自分の記憶にはない。
横浜の大観覧車と同じ会社が製造したものらしい。記憶にはないが、もしかすると乗ったかもしれない。じっと写真を見てると見覚えがある気もしてくる。
ジェットコースターもありました。乗ったことは無いし(ジェットコースター嫌いなもんで)見た記憶も無いんだけど、家からもその轟音と歓声が松林の向こうから聞こえてきた。
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家のアルバムにはゴーカート乗り場とコーヒーカップの写真しか無く、遊園地の全体像はサッパリ分からないけど、このパンフレットの写真を見る限り、思った以上にショボかったみたい。子供と大人の目線じゃ違って見えるんだろう。
パンフ写真の真ん中に写ってるのがこのコーヒーカップですね。
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ロゴには見覚え感をビンビン感じた。入口ゲートにはこのロゴが燦然と掲げられていただろう。
「タカスレジャーランド」は現在「タカスサーキット」というレース場になっている。
レジャーランド時代もゴーカート乗り場は人が多かった記憶があるが、その経緯からゴーカート専門の施設に生まれ変わったのだろう。

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赤線で囲った部分が家。1975年には既にレジャーランドが消えてしまっている。
しかし、哀しいほど変わってしまったなぁ…
あちこちにある、普段気にすることも無い空き地も誰かの想い出の地のなれの果てなんでしょうかね。