最近、ほぼ月一のペースで画集を買っています。
他人の絵を観るというのは刺激にもなる一方、自分とのレベルの差を見せ付けられ、ちょっと卑屈な気持ちにもなります。
「見たいのに見たくない」というおかしな心情です。
それでも結局買ってしまうのですが。

それにしてもここ数年(20年くらい前から?)、イラストレーターの傾向が「緻密」「デッサン力重視」と、妙にアカデミズム回帰的になって来ました。
デッサン教室に何年通ったらそんな風に描けるんですか!?みたいな、鍛え上げたデッサン力と画面構成力。
または気の遠くなる労力を必要とした顕微鏡的緻密さで描きこまれた独自の世界。。。

私が学生だった頃(不景気風が吹く前、バブリーな時代でした。)は「ヘタウマ」というのがブーム(?)だったなぁ~。
とにかく感性重視で、テクニックに走るなんてダサいと言わんばかりに描き殴る系のイラストが偉いという時代でした。
「ヘタウマ」の始祖と言われた湯村輝彦氏も苦言を呈したほど、あの頃の「ヘタウマ」至上主義はちょっとあれでしたね。
「テクニックより感性」の傾向はヘタウマ後もしばらく続きましたが、そういう絵に需要があったのも社会が好景気で余裕があったが故。
それはバブル崩壊とともにそういう絵がほとんど姿を消してしまった事で実感しました。
自分の中に創作の「芯」の無い人が安易に一時的なブームに乗っかり、それでしばらく上手く回っても長続きはしないのだヨ。(自分への戒め)

アカデミズムの復権と共に、デジタルからアナログへの復帰というのも鍵なのかな。
pcによるデジタルペインティングではなく、紙(イラストボード)に描く人が多い。
個展なんか行くと実感するけど、プリントされた物より1枚絵の方が断然訴えかけてくる力がありますよね。
時代がグルッと一回りしたのか。面白い兆候ですよ。

あと、色んな作家さんのインタビュー読みましたが、ペンとノートは何時も携帯、描き留め、クロッキーなど気が付けば描くという事を皆さんやってらっしゃる。
なるほどー。だからそんなに描けるのか。
さっそく真似させてもらいます。