写真って良いものだなぁ~。などとネガフィルムを整理しながら改めて思った。
これも歳のせいだろうな。過ぎ去った日々がたまらなく愛おしい。
今更ながらもっと大切に保存しておけばよかったと劣化したフィルムを見るととても後悔する。

いま、撮られた年代順に並べてファイルに閉じてるんだけど、うちの親のいい加減な保管のおかげで苦労している。
昔のカラーフィルムは四コマ毎にカットされているのだが、同じフィルムのコマのそれぞれが別個のスリーブに分散されていて、元の順番に並べ替えるのが大変なのだ。
多分、焼き増しの際にあちこち抜き出した状態のままになってるんだろう。
コマ数の数字を見て「これとこれは繋がってる」と確認しつつネガフィルム専用のファイルに閉じていく。
撮影年月日が分かるものはメモを挟みつつ。

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同じ時期に撮られたフィルムでも入ってたスリーブによって随分差が現れてきてる。
このフィルムは67年に撮られた物だが、一方は劣化が進んでカール、一方は最近の物の様にピカピカである。
保管していた場所は同じなのに何故こんなに差が出る?

あまりカールが激しいとスキャニングの際にピントが合わない場合があるので、カールしている側と逆の方に巻き癖を付ければ良いんじゃないかと素人ながら考えた。ポスターの巻き癖を取る時の要領ですね。

04

サインペンに巻き付けて三日間ほど放置してみましたら、ご覧の様な状態になりました。
05

x軸方向に曲がってたのがy軸方向への曲がりに変わったと言うか…何故こうなる?
説明し辛いがスキャンする時はこっちの状態の方が良いので、まぁ結果としては良かったのです。
が、しばらくすると元に戻ってしまいました。これはスキャンの直前にやるべきでした。

保管は劣化が進んだ物と綺麗な物をそれぞれ別のファイルに分類することにした。
ビネガー臭のしないものはコクヨのネガアルバムに、それ以外は紙のスリーブに入れて今以上の劣化を防ごうという策。
特に思い入れのある古い物は殆どが紙スリーブに保管となってしまいましたけど。
03

整理しつつスキャニングも同時進行で進めている。
作業を進めるうちにカビが酷い物が何枚か出てきた。
フィルム専用のクリーナーで拭き取っても落ちない物はそれ以上手を付けないでおくつもりだったが、余りに酷いと何とかしたいという気持ちが膨らんで来る。
「フィルムのカビ取り」で検索するとかなり有益な情報が出てくる。
クリーナーをフィルムに直接垂らして指で擦るらしいが、やはり傷をつけてしまうリスクがあるので躊躇してしまう。

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効果が無いと思われた消毒用エタノールを再度試してみるとかなりいい結果が出た。
以前試したときは時間が短すぎたのだろう。液を付けて三分後に見てみたらカビはかなりとれていた。
とはいえ、これもフィルムが少々カールするというリスクがあるので使いどころを考えてやらないと。