家族写真の原版(ネガフィルム)は何故か自分が一手に保管/管理してる。
実家に居た頃、これらのネガフィルムは押し入れの中に半ば投げ入れられた状態で、わりとどうでもいい扱い方をされていた。
私は昔から何かと集めたり、整理したりするのが好きな性分だったので、これらぞんざいに扱われていたフィルムを不憫に思い、きちんとファイルに閉じておいたのだった。

photo maintenance_01

上京する時も持ってきてたんだけど、久しぶりに開いてみたら状態がかなり悪くなってるではないか…
フィルムがスリーブの中でベットリ濡れて貼り付いてる。取り出して見てみると表面が白く粉を吹いたようになってた。
そしてお酢の匂いがツ~ンと来る。
photo maintenance_02


ネットで色々調べてみるとこれは「ビネガーシンドローム」と言う現象で、古いフィルムの宿命とも言えるものらしい。
2000年頃にnikonのフィルムスキャナーを買って約半分は既にデータ化してあるのだが、劣化はその頃から既に始まっていた。
今よりはまだ良い状態でスキャン出来たことはまぁ幸いではあるけれど。
点状のカビが目立つものが多かったが、カビより困ったのはこの緑色のムラ。

before

お顔が緑色に…これもカビっぽいけどカビではない。
これはフィルム表面の乳化剤とかいう物が失われた状態、元々あったデータが抜け落ちた状態なのだそうだ。
こういう状態のがかなり多かった。
フォトショで出来る限り補正してみたが完全に消すのは無理と見た。こうなるとあとは手作業のレタッチしか手が無いな。
after


汚れたネガは水洗いが良いらしいというネットの情報があったので試しに一つ、粉が吹いたフィルムを洗ってみたが…これは絶対やってはいけない!
汚れは落ちないし、フィルムがヨレヨレになってしまう。
フィルムクリーナーという物があるらしいので注文した。あと、カビには消毒用エタノールが良いらしいのでそれも注文。
あと、フィルムを保管するスリーブはビニール製を避けた方が良いかも。
紙製のスリーブに入ったフィルムはビネガー臭はあるけど表面的な劣化はそれほど見られないんで、紙製の良いのがないか探してる。

スキャナーはそこそこ良いのを買ったつもりなんだけど、納得いく画質を得るには工夫というか、色々と試行錯誤が必要で意外と時間がかかる。
この写真の大半は父が撮ったものだが、全体的に露光がアンダー気味。殆ど真っ黒と言った写真が多いのだ。
こういう写真をうまくスキャンするにはスキャナーの能力に依るところ大きいんで、今持ってるスキャナーに限界感じたりする。
…そんな理由で途中頓挫したままだったが、この状況だとあまり猶予が無い感じだな…スキャン作業再開しますかー。