15_02_25
子供の頃の記憶って曖昧で、思い返してみて辻褄が合わない事、不思議に思う事が多い。
近所の、家と家の間の僅かな隙間を抜けるとそこに不思議な空間がぽっかりあったのを思い出す。
そこは四方が家の壁で囲まれ、陽の当たらない、雑草が生い茂る場所であったがとても広い空き地だった。
パソコンが普及し、googleマップなんかで航空写真が見れる時代になり、改めてその場所を探してみたがそんな場所はどこにもなかった。

母親の実家は日本海側の、非常に海が近い所にあり、付近には広大な松林が広がっていた。
家の回りも四方八方、見渡す限りの松林で、そこに迷い込んだりすれば帰って来られないのではないかと、子供の頃は恐くて入って行けなかった。
そこも今、航空写真で見てみると、確かに広大ではあるが迷って出て来れない程の物ではないことがわかった。

そうして考えてみると、子供の目線から見ていたこの世界って、今と比べて遥かに大きかったんだなぁと思った次第。
身体だって小さいから、大人が感じる空間とはまるで違ってて当然なんですよね。
ネコの額ほどの空き地が大きく感じられ、松林が秘境の入り口に見えた子供の頃、だから毎日が冒険気分で楽しかったんだろね。