ロック/ポップス界に一大変革をもたらした偉大なるバンド、ビートルズ。彼等の影を追う者は今も後を絶たない。
最近だとオアシスなんかそうだし、さらにちょっと前だとジェリー・フィッシュとか、あと色々居ましたね。
解散した今も後続に影響を与え続けるビートルズという名の権威…凄いよねぇ。

まぁビートルズは現役時代からコピーバンドみたいなのがいっぱい居たんだけど、あれだけ空前絶後の成功を収めたんだから、そりゃ〜レコード会社も2匹目、3匹目のドジョウ狙うわな〜。
そういうレコード会社の思惑が作り上げた代表例が「モンキーズ」なんだが、あれって事前にビートルズを良く研究して作られてるなぁって思うね。
メンバーの役割、っつーかキャラクターが。

昔読んだMUSIC LIFEの記事にあったんだけど、ジョン・レノンは機知に富む役者で皮肉屋のリーダー。ポール・マッカートニーはその童顔と物腰の柔らかさで誰をも味方に付けるチャーミングな人。ジョージ・ハリスンは他のメンバーとちょっと違った音楽性を持つソングライター。リンゴ・スターは親しみのあるキャラクターでバンドの中和剤的存在…ってな感じで纏められてたんだけど、モンキーズのキャラクターもこれ、そのまんま当て嵌まるよね。

たとえ会社の手が入ってなくてもバンド組む時の人選って難しいんだろうけどさ。我の強いのばっか集まっても上手く行かないだろうし、消極的なのばかりでもやっぱりダメだろうし、、そんなメンバー入れ替え、試行錯誤の結果一番上手く行くパターンがビートルズの例って事かもしれないね。バンド組む時の黄金比率っつーか、そういうものがあるのかも。

自分なんか、四人編成のバンド見るとまず誰がジョンで誰がポール…とかそれぞれの役割をまず見ちゃいますね。ジョンやポールが二人居たりするバンドは上手く行かないっていうジンクスみたいなものを信じてたりする。
キッスやチープ・トリックなんかもビートルズパターンだけど、あれも最初から意識してって事じゃなく、結果的にそうなったんだろうな。

…と、前置きが長くなりましたが、この「ナック」は最初から完全にビートルズ意識しとりますね。
全員が白のワイシャツ、黒のネクタイ&スラックス、"k"の頭だけにゅーっと延ばしたバンドのロゴとかモロにビートルズじゃん!って感じです。メンバーそれぞれのキャラクターもジャケ写見るだけで分るし。あぁ、この人がジョン役でこの人がポール…とかね。

「マイ・シャローナ」の一発屋として有名な彼等ですが、あまりにもあの曲のインパクトは強かったもんな〜。
当時、ラジオでは頻繁に流れてましたし、今でもテレビ番組なんかでは頻繁に使われてたりします。
このファーストアルバムでもあの曲が一番良い出来。やっぱり突出してる感じがする。他の曲が霞んでしまう位に…
アルバムは全体的に一本調子なので正直飽きるんですが、60年代のマージーサウンドとか好きな人にはグッと来る音なのかも知れません。

しかし、やっぱりお国柄っていうか、ビートルズは意識していてもアメリカンなテイストは自然と滲み出て来るようで、やっぱりアメリカ人は英国人にはなり切れ無い様です。
英国独特の陰りのある音っていうか、ああいう雰囲気はやはり生れ育った環境に依るものなんだよな。アメリカ人は陽気過ぎるっていうか、ガサツっていうか、開けっ広げなんだよ。

ここに少しだけでもブルージーなテイストっていうか、毒があればもうちょっと起伏のあるアルバムになったかも知れないけど、やっぱアメリカの人だからなぁ…良い意味でも悪い意味でも。


■SIDE-A:1.Let Me Out 2.Your Number Or Your Name 3.Oh Tara 4.(She's So)Selfish 5.Maybe Tonight 6.Good Girls Don't
■SIDE-B:1.My Sharona 2.Heartbeat 3.Siamese Twins(The Monkey And Me) 4.Lucinda 5.That's What The Little Girls Do 6.Frustrated