めずらしく本の話。
間違っても自分は読書家などでは無いのですが、活字を読みたくなる事もたま〜にあります。
その昔、20代後半〜30代半ばは結構集中して読書した事もあったんですけど。

「夏への扉」…この本もその頃買って読んだ中の一冊です。
本棚を少し整理していて目に付いたので改めて読み直してみました。内容が全く思い出せなくて、それ以前に買った事すら憶えて無いという、もの凄〜く印象の薄い作品なのです。

ペテンにかけられ発明品を奪われ、冷凍睡眠装置で現在/未来を行ったり来たり…と、せわしなく話が展開するので退屈はしません。SFの古典的名作との呼び声も高い作品なのでそれなりに楽しめました。
が、気になる突っ込み所も無い事は無いかなぁ…細かい事をあげつらうのも不粋とは思うけど。
10代の少女が30近い男に「将来およめさんにしてね♪」と言ってもそれを真に受ける男ってどうよ?と思うし、言った方の少女もその誓いをずっと守り通すなんて事、あるのかな?
悪女に騙され傷心の末、ただの妹位にしか思って無かった少女との約束を思い出すってのもえらく現金と言うか何と言うか…
そこら辺がなにか引っ掛って後味悪かったです。面白いけど自分の好みとは少し違うなぁ。