人形作家で短歌の歌人としても活躍された鹿児島寿蔵氏の作品展を見て来ました。
点数はそれほど多く無かったものの、どれも緻密で独創的な作品ばかりでした。

紙粘土の様な材質だと思うんですが、(解説を見てもイマイチどんなものか分からなかった…)作家自らが原料を調合し、捏ね、粘土状にした素材で造型したそうです。
そして驚くのがその色付け。細かい着物の柄全てが和紙の切貼りで表現されています。和紙を細かく細かく切抜いて貼付けてあるのです。筆を使うのは顔の部分のみらしい。
とにかく非常に根気のいる仕事だという事は良く分かりました。

近くでまじまじと見ると和紙の持つ質感が暖かく、焼き物などとはまた違う独特の味わいがあります。
和紙にキラキラと光沢があって、こういう人形って今まで見た事が無かったので大変新鮮でした。
人形のフォルムも堅苦しい伝統工芸風では無く、かなりデフォルメされてたりと独創的で面白い物が多かった。

新橋の鉄道歴史展示室で入館料は無料。
鹿児島寿蔵展