デザイナー当時愛用の品々(級数表、楕円テンプレート、ロットリング)

アクリル絵の具を買溜めしてから手描きの感覚を取り戻しつつある今日この頃。

思えばグラフィック・デザイン業界でのアナログ→→デジタルへの移行ってホント、あっと言う間の出来事だったよなぁ…
ちょうどその転換期にデザイン業界から離れて別の仕事に就いてたから、戻ってきた時は戸惑いましたよ…もう完全に浦島太郎状態。正に「革命」と言える位の変わり様でしたからね。
PCで絵を描くなんて行為も自分にはとてもムリって思ってたけど今ではそれも当たり前になっちゃって、逆に手描きの感覚を思い出すのに苦労してますよ。

自分が就職してグラフィック・デザイナー始めた頃はまだDTPなんてモン、影も形も無くて、ゴム糊とカッターナイフ、ロットリングペンの世界でしたから。
でっかいレイアウト用紙に写植とかイラスト貼付けて、ああでも無いこうでも無いって悩んでた昔が懐かしいね…(二度とやりたくないけど)
出来上がりのイメージがモニターでそのまま見れるのも今では普通だけど、手作業でやってた頃は頭の中で出来上がりの色味をイメージしながら最後に色指定って段取りだったから、印刷が上がってイメージ通りじゃ無かったりってのも普通にあったし。

それに結構体力使う事もありました。
一番嫌だったのは製版カメラ使う暗室の作業。写真とかイラストの原稿を拡大、縮小する為の機械なんだけど、ライトが熱くて夏場とか暗室の中が蒸し風呂状態になって辛かった。現像液も変な臭いするし、あれが一番嫌だったなぁ…

ホント、便利な世の中になりましたねぇ。