今日はジョンの命日です。
最後の遺作となった「ダブル・ファンタジー」を久しぶりに、ヨーコの曲もキチンと通して聴いてみました。ジョンとヨーコの曲が対話の様に交互に並べられた面白い形式のアルバムです。
スタンダード・ロックのカヴァー集だった前作「ROCK N ROLL」から5年の沈黙後、再起一発入魂の作。
ヨーコとの共同作品って事で純粋なJOHN LENNONのソロアルバムとは言えないけど、「二人揃って完璧になる」とジョンが言う様にヨーコ無しでの音楽活動は考えられなかったとか。また、このアルバムが二人のデビュー・アルバムだとも言ってましたね(多分、うろ覚えで自信ないけど)。
♪チリ〜ンと、小さな可愛い鐘の音で始まるアルバムは70年のソロ第一作「ジョンの魂」の冒頭を思い起こさせます。
あの時の、まるでホラー映画みたいな重い鐘の音とは対照的な可愛らしいベルの音。まるで憑き物が全て落ちた様な、ジョンの心境がこの小さなベルの音に如実に表れてる様に思えます。
「ジョンの魂」はとっても重い、ロック史上一、二を争うヘヴィーなアルバムだった。そこからこの音に行着くまでの十年間を思うと感無量。
今までヨーコの曲はすっ飛ばして聴いていました。
昔はどうしても受付なかったヨーコの曲も中々良いと思いました(A-2を除いては)。
1980年から28年も経ったんですからね。自分の音楽に対する許容量(?)も大きくなったって事かな。"the B-52's"を聴いたジョンが「ヨーコの曲にそっくり」と言ったらしいが、改めて聴くと確かにヨーコって「ニューウェーブ」を先取りしてたんですねぇ〜
今では平和運動家としてのヨーコさんも尊敬しておりますヨ。
ジャケット写真は篠山紀信が撮影。プロデュースはAEROSMITHで名を上げたジャック・ダグラスが担当。
たしかレコーディングにはCHEAP TRICKの面々も参加したらしいがクレジットには記載無し。
良いアルバムです。A-2さえ無ければもっと良かったのにねェ…(日本人以外には問題なく聴けると思うけど)
■SIDE-A:1.(Just Like) Starting Over 2.Kiss Kiss Kiss 3.Cleanup Time 4.Give Me Something 5.I'm Losing You 6.I'm Moving On 7.Beautiful Boy (Darling Boy)
■SIDE-B:1.Watching The Wheels 2.Yes I'm Your Angel 3.Woman 4.Beautiful Boys 5.Dear Yoko 6.Every Man Has A Woman Who Loves Him 7.Hard Times Are Over
コメント
コメント一覧 (6)
このアルバムのオビは
初めは違ったものだったのに
あの出来事のあと
「追悼盤」にかわったのを
レコード屋でみていました。
当時は
その意味するところが
まだ、よくつかめず
「かわったんだなあ」と
思いました。
何か重大なことだということは
わかりました。
当時goigoiさんはまだ小さかったのですね。
私は既にビートルズファンだったので、えらいショックでした。
しかし「STARTING OVER」は当時惚れ込んだ曲です。
何故かジョンの再出発のイメージが強く、エアチェックしてよく聴いたものでした。
「WOMAN」は冬の公園をヨーコと散歩するシーンが印象深い、これもまた好きでしたね。
ジョンが戻ってきた矢先のあの事件、やはりやり切れぬ思いは消えませんね。
「STARTING OVER」をはじめ、ジョンの曲はどれも印象的な曲が多くて、やっぱりアルバムはジョンの曲で占めて欲しかったと正直思いますよね…ヨーコには悪いけど。
レコードで聴いてると針の上げ下げが面倒なのでそのまま聴いてる内にヨーコの曲にも馴染んでしまいましたよ。二曲目だけは無理ですが(笑)
「WOMAN」のプロモビデオは良いですよね。
二人、仲睦まじく陽光あふれる冬の公園を散歩するだけの映像だけど、とっても好きです。曲も勿論大好き。
当時はジョンよりもポールが好きで、ジョンはビートルズを破壊した悪者ってイメージで好きでは無かったんですが、あんな事件があって…
そうでしたか。
わたしの勘違いです。
ところで
やはり
A-2は、だめですか?
私は何度聴いてもダメっす…