彼等の出世作。
'70s KISSの歴史を見るとアルバム三枚毎にその時期の総括としてライヴアルバムを発表しています。これは1st〜3rdまでの総決算的な作品でもあります。

残念ながら私は一度も彼等の生ステージを観た事が無いのですが、このアルバムなんか聴いてるとやっぱりメチャクチャ後悔しますね。オリジナルメンバーで再起した頃に無理してでも見に行くべきだった…
音楽を聴きに行くっていうより、サーカスなんかと同じ「ショウ」感覚ですからねぇ〜
スケールが大きく、子供でも楽しめちゃう娯楽要素満点のステージはやっぱナマで観なきゃその良さ、凄さは分からないと思います。KISSファンとしての一番の心残りです…
などと、いつまでもウジウジ言ってしまう程、KISSの生ステージを観れなかった恨みは深いのです。
ま、愚痴はここら辺でおいといて…

1st〜3rdまでの美味しい所をダイジェストで楽しめちゃうって事で、KISSを初めて聴こうって方にもお勧めのアルバム。当時、上り坂途上のバンドの勢いと充実度を垣間見る事の出来る傑作です。ライヴなので演奏は荒いけど逆に勢いがあるし、色々ライヴでの仕掛け、効果音なんかも入ってて臨場感たっぷりです。
今の時代だとライヴはDVDなんかで観賞するのが普通なんだろうけど、昔はこういうレコードで想像力を膨らませつつ未だ観ぬライヴを夢想するのもまた楽しいものでした。今時の若者も是非、オマケのブックレットを観ながらステージの様子を想像しつつ聴いてみて下さいね(笑)

■SIDE-A:1.Deuce 2.Strutter 3.Got to Choose 4.Hotter Than Hell 5.Firehouse
■SIDE-B:1.Nothin'to Lose 2.C'mon and Love Me 3.Parasite 4.She
■SIDE-C:1.Watchin'You 2.100,000 Years 3.Black Diamond
■SIDE-D:1.Rock Bottom 2.Cold Gin 3.Rock and Roll All Nite 4.Let Me Go, Rock 'N' Roll